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東京の冬の風物詩として親しまれている世田谷のボロ市。12月と1月の15・16日の両日、区役所にほど近いボロ市通りは、700あまりの露店と1日25万人もの人波で埋めつくされます。歳末には正月用品を手にし行き交います。この市が始まったのは、なんと「約420年」も前のこと。ボロ市こそ、フリーマーケットの元祖といえるでしょう。 ボロ市の人波の中心に、ひなびた竹垣の連なりと茅葺き屋根の門が見えます。ここが大場代官屋敷。彦根藩世田谷領20か村の世襲代官をつとめていた大場氏の住居跡です。都内に唯一残る江戸中期の大名領代官屋敷で、表門と主屋がそのまま保存され、国の重要文化財に指定されています。 |