5.佐江戸〜桜ヶ丘(桜株)へ・・地図
横浜市緑区→宮の下→御殿橋→瀬谷→桜ヶ丘(11km:4時間)

■ 中山駅〜長坂谷公園・都岡町 ■(2003年8月2日 am07:55〜)曇→晴・約2km(08:30)
街道歩きに腰元(見張りっ子の母)がついてきた。 どうやら腰元は煙草の臭いを嗅ぎ取ったようだ。 (禁煙男は40日目にして挫折していた) 平静を装っていたが電車を乗り継ぎ「中山駅」に着いた途端、 ・・もぉ我慢できねぇ・・徐に煙草を取り出し一服した。 唖然とする腰元の目の前で禁煙はついに完全挫折した。・・・ 宮の下交差点を渡った左の細い道が旧道だが僅か200m程で合流する。 しばらく先の上り坂右に寺山町の「元気会横浜病院」。 坂の上の長坂谷公園でトイレ休憩。 上白根町に入った右が「ひかりがおか団地」らしい。上白根病院の看板がデカイ。

■ よこはま動物園ズーラシア・都岡高校 ■約1km(08:45)
坂下の大池ゴルフ練習場を横目に坂道を上下しながら(注:中原街道の横浜区間は起伏が多い) 西へ進むと左の一角に竹薮が残る。右手は「よこはま動物園ズーラシア」入口になる。 その先の県立都岡高校を通り過ぎ、送電線鉄塔の見える信号を越えるとメガネのパリミキの建物が異様に目立つ。 ・・徐々に腰元の喫煙非難口撃も弱まった。そお・小さな事は忘れて見よこの自然。・・・

■ 都岡辻の庚申塔・都筑郡役所跡・御殿橋 ■約1km(09:00)
坂を下ったユニクロの先、バス停「都岡辻」近くで庚申塔日蓮大菩薩の報恩塔都筑郡役所跡(明治11年開庁)と連続して歴史が登場する。 都岡町交差点を横断し「御殿橋」帷子川を渡る。 (御殿橋=1613年徳川家康が中原へ行く途中、この付近でお茶を点て休憩したので御殿丸という字名がついた事に由来する) 道路越しに昔を見ながら緩やかな坂道を上った。

■ 三島神社〜保土ヶ谷バイパス脇の旧道 ■約1km(09:30)
左脇道の石標に誘われて中原街道の「三島神社」にお参りする。 小さな川に架かる「桜橋」を渡ると 前方に保土ヶ谷バイパスが見える。 (注:中原街道はバイパスを潜ってすぐ左の階段道(尾根道)になるので間違えないで下さい。 後ろめたさから素人腰元の意見を聴いて道を間違えました) ・・時間ロスしたなど愚痴を言いながら、ここで一服して腰元を煙草の煙に巻く。・・

■ 旧道・一里塚跡・岩船地蔵尊 ■約5〜600m(09:50)
階段を上がると空き地が広がった。開発途中の区間を抜け、交差点の車道を真直ぐ横切り、 歩道の無い道を行くと 「大雄」の看板が見える。脇に小さな「一里塚跡」 (塚は直径3m高さ1m、宮下(中山)から一里、桜株(大和)より一里の位置にある) 左には休憩の出来る展望台があり一休み。・・・旅って良いなぁ〜・・・ 立ち上がると右前方に岩船地蔵尊が祀られていた。

■ 旧道出口〜相鉄線地下道 ■約1〜2km(10:15)
歩道の無いクルマ道は水道局の「矢指配水池」辺りで穏やかな旧道となり「追分市民の森」住宅街を抜け、やがて大きな通り(45号線)と合流する。 ここからの車道は交通量が激しいが歩道は広く整備されて気持ちよい。 正面の相鉄線歩行者専用の地下道で潜って二ツ上橋交差点に到着。 ・・暑い!?腰元は紫外線除け完全武装なのに何故汗をかかないのだ!・・

■ 二ツ橋〜瀬谷・梛の木(なぎのき) ■約1〜2km(10:35)
交差点角「二ツ橋地名由来の碑」 隣に「石橋供養塔」、裏には「中原街道の道標」と史跡が集められている。 サイゼリアを通り過ぎると右にサトー無線、左に南台ハイツが見えてくる。 交番を境に下り坂となり歩道橋の先の植え込みに「梛の木の石碑」を発見。 (島津久利が薩摩より梛の苗を取り寄せ育成、 1844年江戸城の大火の際、当地の梛の木を伐採して中原街道を急送し復興を果した)

■ 不二家・宗川寺・新道大橋 ■約1km(11:40)
あまりに暑いので瀬谷第二小学校前の「HAC」という店で涼む。 涼しさは一瞬であった。外に出ると「不二家」の看板、時間は早いがランチにする。 ・・ふと気がつくと、腰元は飲み放題のドリンクバーに何度も往復するオバさん状態になっていた。(お陰で1時間弱を消費)・・、 信号を渡ると「地神」様、右に瀬谷八福神の福禄寿「宗川寺」がある。 新道大橋の下は境川が流れる。

■ 大和市〜桜ヶ丘交差点 ■約1km(11:55)
橋を渡って大和市に入った。 ここから道は極端に狭くなって、おまけに登り坂、ついでに交通量も激しくなったような気がする。 上和田の街道は左右に果樹園を点在させながら暑く続いている。 やがて商店街が出現し、前方に大きな歩道橋を有する「桜ヶ丘の交差点」に達した。 ・・・ここで煙草を一服しようと思ったが、腰元が一瞬微笑んだ。何か嫌な予感がする・・イヤ非常に拙い、少し我慢しておこう・・・

■ 桜株踏切・桜株十一面観音菩薩・桜ヶ丘駅 ■約4〜500m(12:10)
先は桜株の踏切である。この踏切には悲しい出来事があった。 (昭和11年10月、瀬谷村の秋祭りと運動会見学の帰途、 村人の乗ったオート三輪と江ノ島行き電車が接触し11名即死2名重傷の大惨事となった、冥福と安全を願い有志の浄財により十一面観音を安置) 線路沿いの細い道で桜ヶ丘駅に向かった。 ・・12:15:・・桜ヶ丘の駅で頻りと頭を下げ哀願している男が居る・・子供達には内緒にしてほしい・・・ (行程4時間・2003.8/2(土):万歩計=19039)

旅人:はぐれ雲
4.武蔵中原〜佐江戸 6.桜ヶ丘〜寒川